はじめに
AWS、Azure、GCPなど大手ITベンダーのクラウド認定資格が必要な人と不要な人について、それぞれ説明していきたいと思います。
クラウド認定資格とは
AWSやAzure、Google Cloudなどのクラウドに関する知識やスキルがあることを証明できる資格をいくつかご紹介します。
AWS認定は、Amazonにより提供されているクラウドサービス、Amazon Web Services(AWS)に関する知識やスキルがあることを認定する資格試験です。AWSは、現在クラウド市場ではトップシェアを誇っています。
Azure認定は、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームで、AWS、Google Cloudと並んで3大クラウドのひとつといわれています。
Azure認定は、レベル別、対象者別に様々な種類の資格が存在しています。
Google Cloud認定は、GoogleのクラウドプラットフォームであるGoogle Cloudに関する知識やスキルを証明するための資格となります。
筆者スペック
クラウド資格については、筆者も何度か受験したことがあり、下記のような資格を保有しています。
- AWS Certified Solutions Architect – Associate
- Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert
- Google Cloud Certified Professional Cloud Architect
クラウド認定資格の必要性
大前提として、クラウド認定資格を取得すべきかどうかは、目的によって異なります。
クラウドについて広く浅く理解したい人は必要
クラウドについて広く浅く知識を身につけたい初学者の方は、資格の取得をおすすめします。
クラウド認定資格は、レベル別に様々な種類が用意されています。資格取得の勉強の過程で、クラウドの仕組みなどを理解できる良いきっかけとなり、モチベーションも上がるため、ぜひ取得するべきと思います。
転職などに向けて市場価値を上げたい人は必要
転職などに向けて、自分の市場価値を上げたい人は資格取得をおすすめします。
米グラーバルナレッジの2022年調査によると、「稼げるIT資格ランキング」において、AWSやAzure、Google Cloudの認定資格が、数多くランクインしていることが分かります。
そのため、転職で年収をアップしたい方などは、ぜひ取得を目指してはいかがでしょうか。
クラウドの実務スキルをアップしたい方は不要
仕事などでクラウドを普段触っている人で、実務のクラウド構築スキルなどを磨きたい人には、あまりおすすめしません。
まず第一に、受検の際の問題形式が、基本的に選択式の問題で構成されており、実際のクラウド環境を触る必要が全くありません。
また、クラウド認定資格は既に合格のための対策方法がほぼ確立されており、書籍やWeb問題集、Udemyなどのネット教材を使うことで、知識を身につけ問題慣れさえできればそこまで合格が難しくないものとなっています。そのため、実際にクラウド環境を全く触ったことがない人でも、勉強さえがんばれば、ProfessionalやExpertなどの上級資格も可能です。(実際にそのような方は多いです。)
資格勉強の過程で身につけた知識が実務に役立つことももちろんありますが、クラウドは実際に操作してみないと分からないことも多いです。実務スキルをアップする目的であれば、資格取得は必要なく、ハンズオンや実際のクラウド環境を触りながら学んでいく方が良いと思います。
まとめ
クラウド認定資格を取得することで、市場価値を高めることができ、転職などの際に有利となります。また、クラウドについて広く浅く学びたい初学者の方にとっても、資格勉強の過程で学べることが多いです。一方で、クラウド構築などの実務スキルを身につけたい方は、資格取得を目指すよりも、実際にクラウド環境をたくさん触っていくほうが仕事で役立つスキルが得られると思います。
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